先週のニュースで知りましたが、国内では意外な衝撃が起こっていると知りビックリしました。
段ボールの国内需要は右肩上がり
日本では「Amazon」をはじめとした大手ネット通販の普及で段ボールの生産量は右肩上がりです。
右のグラフは2016年までですが2017年も増加、2018年予測も140億㎡を越える予測で堅調です。
ならば段ボールを作る会社はウハウハ!?
岩手県にある国内の段ボールメーカーは・・・
なんと閉鎖されていました!?
景気の良い話なのでどんな取り組みをしてるのかと思いきや・・・
黒幕は中国・・・ではなく米国!?
その理由は親会社の日本製紙の取締役の方が語られていました。
理由は古紙の高騰だそうです。
なんと国内の古紙を中国が爆買いしているとのことです!!
中国・浙江省 巨大段ボールメーカー
大量の廃棄段ボールを積んだ大型トレーラーが1日から1日半待ちで荷卸しを待ってる映像には正直鳥肌が立ちました。
世界中から廃棄段ボールが集まってきているみたいです。
中国でも「アリババ」など大型ネット通販が好調で段ボール需要が上がっているようです。しかも陰っているとはいえ、依然経済好調で日本の13倍人口のいる中国で、そりゃ消費著しいはずだ。
中にはもちろん
当然、日本のメーカーのものもあります。
大元の原因はここでした、え~またこの人か~
しかし中国は本来、古紙の輸入は45%、つまりほぼ半分はアメリカから輸入していたそうです。
しかし、あのトランプ大統領の度重なる貿易関税に対抗し中国はアメリカの古紙に25%の報復関税をかけたようです。
この事態は今後自分たちにも影響でます!
国内文具メーカーのアスクルは段ボール高騰のあおりを受け、現在は極力段ボールを使用しない配送でコストアップを避けているようですが、値上げは検討段階だとのことでした。
段ボールは全ての流通にほぼ関わっていると言っても過言ではありません。
その全てのオーバーコストが実製品に転嫁されてくると商品の値上げに関わってくるでしょう。
米国と中国との新しい冷戦と呼ばれる貿易戦争、私も画面の向こうの話と思ってましたが被害者になる日はそう遠くないかもです。
だからと言って、なにが出来るのかはまだわかりませんが、
昔、上海での蝶の羽ばたきがずっと伝わるとニューヨークで突風になる
とか何とかそんな話を聞いた事を思い出しました。
物事の事情には様々な要素があり、それが後々どういったことを起こすのか、注視することを心がける必要がありますね。